住宅を作り出す、建築設計について

建築事務所とは何か

家を作る技術は益々

最近、個人的にも一番胸が踊る話題は何かあるかと尋ねられたら、真っ先にVRゲームが本格的に楽しめる時代になったという点でしょうか。2016年6月18日から第一次予約受付が開始され、即日で終了した『PS VR』ともなればやりたいと考えている人は多いはずだ。遂に仮想現実という世界を自身で体感できる時代になったのかと、技術革新の進歩具合には驚かされるばかりだ。また必然的にこうした技術発展を受けて期待されていることは、今後VRという技術がゲームだけではない、様々な分野でどう活用されていくかが鍵と言えます。

まだ人間が肉体という魂の牢獄から逸脱して、電子世界で暮らすというのはかなりハイスペックすぎる顛末ですからそこまでは求めていないとしても、VRという技術がもたらす様々の分野での発達は期待されている点だ。そうした中でも、将来的に導入してもおかしくない分野といえば『建築』ではないでしょうか。一言では語れませんが、個人の住宅だけでなく法人が有する企業という概念で構築された建造物などを設計する上で、VR技術がもたらす恩恵は大きそうだ。それまで専門知識を持つ人しか出来なかった分野に機械の力を用いて、自由自在に住宅設計をし、それを現実に建造してもらえるとなったら夢も膨らむというものです。

ただそうなると『建築士』という職業そのものが形骸化・廃止という結末を辿りかねないので、その辺のすみ分けをどうするかが問題だ。発達して良いことばかりではないのが当然だが、地味に期待している人は多いでしょう。それこそ建築士として活躍している人たちにしてみれば、もし技術応用が可能になれば真っ先に導入・試用して、いい結果を出せたらという風に結論が導き出されればVRの真価が発揮されそうだ。

そんな住宅設計を行い、人々に住みやすくて幸福になれる住宅を提供している『建築事務所』というものについて、ここでVR技術と絡めて話をしていきたい。

設計とVR

人によっては住宅設計とVRというものが融和できる、と言われてもパッと想像がつかない人もいるでしょう。そもそも住宅なんて持っていない、持ち家なんてまだ持てる身分ではないといったシビアな理由を述べる人もいるでしょうが、今はそういった点は除外しておく。まだゲームでしか本格的な利用がなされていないので未来的な考察ではあるにしても、考えれば考えるだけこの技術と住宅建築は良い意味で高い恩寵をもたらしてくれるのは間違いないはずだ。

特に個人の住宅であればあるほど、その人の要求を可能な限り再現して設計することも容易になります。これまで家を建築したことのある人の中にはわかっていると思いますが、自分の要望が建築士に伝わらないと悔やんだことがあるでしょう。自分はこんな家に住みたい、できればこういう施設があって欲しい、間取りはこれくらいが理想と、予算的な問題も絡んでくるが夢は膨らむはずだ。

何より自分の理想とする住まいを作ってもらうためには建築士に『具体的な要望を事細かく伝える必要性』が、一番に先陣を切ります。でも自分の考えている内容と建築士である他人が考えうる住宅の設計が必ずしも、酷似することはないため難題だ。詳細に、自分の求める住宅がどんなものなのかを知ってもらうためにもVRを用いて設計した住宅の在り方は今後の参考になるでしょう。

導入の具合によっては

ただVRの導入を快くとまではいかずともその一歩手間で自分たちの食い扶持あたりでせき止めたい、そう設計事務所側は考えるようになるだろう。それこそネット社会により、ニュースや情報サイトといっものが個人の運営でまかなえてしまえるくらいになった点からも、VRの本格始動は波乱の幕開けであるのも事実だ。これまで設計は建築士の資格を有している人にしか許されていないものでした、しかしそれも資格を取得せずとも、独力で設計可能となれば存在価値が疑われてしまいます。

自分の理想は決まっている、だからこの通りに作ってくれと言われてしまえばそれ以上反論が出来なくなる可能性もあるからだ。素人が創りだした設計では穴だらけの、予算を無視した内容であることも考えられるのでそのままOKになるとは考えられない。完全な知識として有している、というよりはプロであればだが、にわか知識で建築設計が習得できるほど甘いものではない。機械任せであればその範囲でしか出来ないことしか行えないものだ。一歩先、そこへ行くためにも建築士の助力は必要となります。

こういうやり方も

またVRを利用すれば、建築士養成のための道具としても活用できるのではないかと思う。現在では建築設計をする上ではパソコンを使ってのソフトを使っている人、あるいは昔ながらの手書きを愛好している人と分かれるだろう。アナログかデジタルかで論争を巻き起こしそうだが、そういう話になるとVRが絡んでくるとややこしいことになりそうだ。一般的に見ればデジタルだが、仮想現実も技術が今後発展すれば、電子世界で自分の手で作ることも出来るようになる。

機械技術により人が創りだす文化は実にクリエイティブなものへと変革を遂げた。その結果が、現代社会に見られる、多種多様な精密機器の誕生にも繋がっている。VRも起源は一緒だが、現代技術の更にその先を進んでいるので抵抗感を生み出してもしょうがない。だがVR技術が本格的に建築業界で活用されるようになれば、今後は顧客と依頼人とのビジネスライクも一変するのは間違いなさそうだ。

職業体験的な面で

また少し違った意味では、VRゲームの概念で建築士とはどういう仕事なのかを仮想現実の世界で自分がなりきるというのも出来る。これに関しては近いうちに本格的なゲームが出来上がりそうではある、設計や建築までの段取りにしても、その後の予算などの調整を顧客と綿密に打ち合わせをするという、シュールというかリアリティのある内容になりそうではある。あくまで職業訓練的な意味合いでも、今後はVR技術が加速しそうではある。

そこまでの段階に発展するまで時間は掛かりそうではあるが、そういう時代が来たと思えば改めて感慨深くなる。

建築士としての仕事は

VR技術が建築士として活躍している人たちの現場へ本格的な導入が決まったとする、最初は恐らく混乱するのが目に見える。特に中高齢者の人にしてみれば、訳がわからない技術で自分たちの仕事、これまで苦労して創りだした作品を全て機械に一任するなど、正気の沙汰とは思えないと糾弾する声が今から耳に聞こえてきそうだ。先端技術とはつまるところ、批判と中傷を受けることにより欠点を改善していき、よりよいモノへと変質していくことでその真価を発揮していきます。

それはスマホにしてもパソコンにしてもそうだ、ハイテクノロジーと呼ばれる技術産物の多くは罵声と文句、苦情などの軋轢という摩擦によって精査されていったことで、その精度をより緻密なものへと仕上げていった。企業努力・技術者冥利、という面はもちろんあります。けれど仕事量の緩和を目的にした試みとしてVRが建築士の領域に侵入する可能性は高くなりそうだ、必然だからと受け入れるには大きすぎる問題だが、導入された分だけ便利になるのは間違いない。

今はまだゲーム業界での利用のみで留まっているにしても、VRは建築業界を始めとした現実社会にもたらす影響力は注目していかなくてはならない。

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